7月26日(土)~7月27(日)、国立京都国際会館にて開催された「第26回日本検査血液学会学術集会」に参加し、一般演題の座長も務めてきました。
本学会は、白血病やリンパ腫の検査を主体とする血液形態検査、出血や血栓の検査を主体とする凝固線溶検査、細胞解析を主体とするフローサイトメトリー検査の3分野から構成されています。
今回、稀少疾患の報告例や最新技術の応用など、興味深い内容が多く、大変充実した学術集会でした。特に近年はAI技術を活用した事例のセッションが増加している印象で、ますます検査業務においてもAI技術の理解を深める必要性を感じました。
当院においても、血算や血液・骨髄像などの形態検査や、凝固線溶検査の結果をもとに診断が行われ、治療へとつながる稀少疾患もあり、目まぐるしく発展していく臨床検査の分野において、今後も医療人として知識をアップデートしていくことが自施設のレベルの向上や維持に必要であると実感しました。
今後も定期的に学会等に参加し、患者さんへより良い医療を提供できる検査室としてのレベルを維持・向上していければと思います。
学会場へ向かう途中、ちょうど通り道だったこともあり、陰陽師で有名な安倍晴明を祀る晴明神社に立ち寄ってきました。ちょうどこの時期にしか見られない桔梗の花が綺麗に咲いていました。そんな京都を少しだけ感じながらしっかり勉強してきた出張となりました。
7月25日(金)~26日(土)にの2日間、Vantive社が主催する「PD看護ステップアップセミナー エキスパートコース」に参加してきました。
まず初めに、腹膜透析液の製造や透析機器のメンテナンスを行っているヴァンティブ宮崎工場の見学をしました。
透析液一つ一つを人の目で検品し、厳重な管理体制のもとで製造されている様子を見ることができました。
機器類のメンテナンスには多くの工程があり、確実かつ丁寧な点検が実施されていることを実感しました。工場の皆様が丹精込めて製造された透析液や機器類を、今後も大切に取り扱っていきたいと思いました。
このセミナーには全国各地のPD(腹膜透析)エキスパートナースの皆様が参加されていました。
スタッフ教育やリーダーシップについて学び、自施設の課題解決に向けて意見交換やディスカッションを行いました。様々な課題はありますが、多くの気づきや学びを得ることができ、今後のPD看護の実践に活かしていきたいと感じました。
また、宮崎空港でいただいたマンゴーもとても美味しく、思い出の一つとなりました。
今後も患者さんにより良いPD看護が提供できるよう、引き続き努力していきたいと思います。
2025年7月26日(土)・27日(日)の2日間、ローカルDMAT(災害派遣医療チーム)の研修に参加してきました。
今年は当院から看護師2名、業務調整員2名の計4名での受講となりました。
研修前は「DMAT」と聞くとテレビドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」のように被災現場に乗り込んで行き、瓦礫の下から被災者を救い出して医療処置を行う…といったイメージが強く、果たしてどんな研修になるのかと期待半分怖さ半分が入り混じった状態で研修当日を迎えました。
実際に研修を受けてみると、そうしたイメージとは異なり、ドラマのような救助活動を行うわけではないことが分かり、ギャップを感じました。
DMATは元々、災害時における急性期医療支援を目的に組織されたそうですが、実際には被災地の医療機関への支援や災害対策本部におけるマネジメント補助などの役割を担っていることが分かりました。
研修では講義や演習、グループディスカッションを通して、災害発生時にDMATとして自施設の災害対策本部での対応などについて学ぶことができました。
個人的には、急性期医療に対して苦手意識があり、加えて限られた資源しか使えない被災現場でどのように判断し、行動すれば自施設の機能を保つことができるのか、改めて考えるきっかけになりました。
まずは平時からできる備えを整え、災害時のマニュアルの整備などを通して、いざという時に誰もがある程度対応できる体制づくりに今後も努めていきたいと思います。
2025年7月23日、徳島市で株式会社三井が主催する「三井DXフェア2025」に参加しました。
このイベントは、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する最新の技術や製品を紹介するもので、展示会や体験会、講演会などが行われていました。
展示ブースでは、最新の複合機や名刺裁断機、自動要約機能付きICレコーダーなどを見学しました。
特に最新の複合機には、AIを活用して自動的に色を鮮やかに補正してくれる機能があり、印刷品質の高さに驚きました。
当院が実際に印刷業者に依頼しているデータを持参して試しに印刷してみましたが、業者に出したものとほとんど変わらない仕上がりでした。
今回のイベントで得た最新技術の情報を、院内の業務改善やサービス向上に活かしていきたいと思います。
これからも当院ではDXの推進に取り組み、より安全で質の高い医療を提供できるよう努めてまいります。
2025年7月、名古屋で「第31回日本心臓リハビリテーション学会学術集会」が開催されました。
当院からは心臓リハビリテーション指導士の資格を持つ理学療法士と看護師が参加しました。
今回は、評議員会への出席や座長としての参加もあり、自己研鑽・当院での診療に活かすため、さまざまな取り組みや現状についての聴講をしてきました。
以前は、立ち上げや運用といった心臓リハビリテーションを提供していくようなテーマが多くみられましたが、最近では
・地域における多施設・多職種連携を通した予防のための取組み
・通院困難者への遠隔医療の提供
・重複障害を有する患者さんへの対応
・今後増加が予測される心不全診療の対応
など、多くのテーマが設けられ、医師・看護師・リハスタッフ(理学療法士・作業療法士)・管理栄養士などの多職種からも発表が行われた学術集会でした。
また、名古屋名物のひつまぶし、味噌カツ、天むすなども堪能することができました。
夜には、参加した仲間たちとの交流も含まり、学会ならではの有意義な時間となりました。
今年、当院では心臓リハビリテーション指導士の更新を理学療法士2名、看護師2名の計4名が行います。
心臓リハビリテーション診療の運用を開始してから10年が経過し、これまで他施設の運用・取り組みなどを参考にしながら、当院での循環器疾患を有する患者さんへの診療に活かしてきました。
まだまだ成長していく必要がある点や見直すべき点もありますが、当院の包括的な心臓リハビリテーションをさらに充実させるために、今後も臨床現場で精進していこうと思います。